やっと雪!ミュンヘンで雪にたわむれる

久しぶりにミュンヘンに行った日に限って、雪が降った。

待ち合わせのカフェに着く手前で小雪が舞い、ランチを食べ終えるころには、
スキー場にある人工造雪機から出る雪のように、そこら中ものすごい勢いでグルグル舞いながら、
約15分強の短い間に、あっという間に3センチほど積もってしまった。
私はがんらい雪好きで、吹雪を眺めるのも大好き。
この時も、あら大変!ではなく、もっともっと積もれ積もれ~!
と、心の中で考えながら雪を眺めていた。

2019年は降雪量が多く、ふっかふかの雪の中でスノーハイキングを楽しめたのに、
今年2020年は日本と同じく雪不足。降ったとしてもすぐ雨に変わったりで、
標高が相当高い所まで行かなければ、1月のシーズン真っただ中でもスキーができない状況だった。
そして2月中旬ごろに降った大雨が止めとなり、一気に雪がなくなってスキーはジ・エンド。
ここドイツのバイエルン州で2月の最高気温が15度前後になるなんて、類を見ない暖冬だ。
降雪で積もったことすらミュンヘンでも2度目ぐらいで、私が住んでる町ではゼロ。
もうこのまま春に突入!気分まんまんの中で降った予想外の雪だったから、
もちろん誰も雪に備えた装備をしていない。

義母に子どもたちを預けて出かけた私。
みな私以上に雪好きで、積もったとなったら外に出ずにはいられないタイプ。
迎えに行くと予想通り義母宅の近くの公園から、聞き覚えのある歓喜の叫び声が。
公園をのぞいてみると、すべり台やギッコンバッタン、すべり台の上に登るための木道の上を、
お尻の下に敷くだけの簡易なプラスチック製ソリを使い、非常にワイルドに滑っている彼らを見つけた。
普通の斜面では、傾斜も雪も足りずつまらなかったらしい・・・。

他に子どももいなかったし、公園の遊具の上を猛スピードで滑る危険な遊び方をしても、
怪我をしたら自己責任、で割り切るのがドイツ。不必要に咎めたり止めたりしない。
(まあ、他の子がいても平気で継続させる親も多いのもドイツだけれど・・・)
義母も少し離れたところに立って眺めながら、時々彼らを手伝ったりもしていた。
雪上ではしゃぐ子どもたちは、雪を始めて触れる子犬のよう。
もっともっと遊ばせてあげたかったけれど、雪遊びの格好をしていなかったので
全身びしょ濡れ。3センチの雪もあっという間になくなってしまった。